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「鷹の爪」プラネタリウム制作の経緯 [博物館の仕事(天文)]

 サヒメルのプラネタリウム新番組のタイトルがサブタイトルも含めて公表されましたので、お知らせしておきます。

 秘密結社 鷹の爪 THE PLANETARIUM ~ぶらぶら!ブラックホールのナゾ~

です。
 どうしてこの作品を作ることになったかを書きましょう。
 今年はサヒメルの開館20周年ということで、記念番組として特に楽しいものをと考えました。
 もともと、以前から温めていた構想が二つありました。
 一つは、FROGMAN作品をもとにした番組を作るということ。FROGMAN氏については島根在住歴もあり、作品の中で島根を多く取り上げていたので注目していました。私と同じように、島根の人はFROGMAN作品が好きだと思うのです。もちろん、全国的にも大人気ですが、特に「秘密結社 鷹の爪」に関しては、登場人物の吉田くんが島根県から「しまねSuper大使」に任命されていたり、映画「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 2」と「同3」の中で島根が大きく扱われたりと、島根には縁の深い作品であり、普段「キャラクターもの」のプラネタリウム番組を投影しないサヒメルが、特別に採用しても意義があると考えていました。
 もう一つの構想は、ブラックホールをテーマにするということ。ブラックホールは、どこの科学館でも、宇宙に関して多い質問ベスト3に入るほど、子どもから大人まで関心が持たれやすい事柄です。だから、ここぞというときに、ブラックホールの番組を作ろうと思っていました。
 今回20周年記念番組を企画するにあたって、じゃあ、長らく準備してきたとっておきの二つの構想を、あわせた作品を作ってしまおうと考えました。
 つまりこれは、もう、みなさんが見るしかない、といえる科学エンターテイメント作品なのです。
 多忙なFROGMAN氏のスケジュールの合間を縫って制作するということで、その点での制約はかなりありましたが、なるべく構成をよくするよう心がけました。例えば、Flashアニメ部分と科学CG部分は本来別々なのですが、先日書いたように、それらをできるだけ絡めるようにしたりぎりぎりまでストーリーについてやりとりしたり。幸いFROGMAN氏には時間がない中でも意欲的に取り組んでいただいており、仕上がりが楽しみです。
 見どころとして、ブラックホールについては、そのメカニズムの解説だけでなく、鷹の爪団と一緒にそれを「体験」するというのがあります。また、私としては、世界征服を目指す鷹の爪団の総統には、ぜひ宇宙にも深い関心を持ってもらいたいと思っているので、はたしてそうなるのか、という見方もあります。 
 
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「鷹の爪」プラネタリウムの映像制作 [博物館の仕事(天文)]

 「秘密結社 鷹の爪」のプラネタリウム番組について、公開1か月前の時点でストーリーがもうすぐ確定だと書きました。ひと月前なのにストーリーがまだだなんて、普通に考えると遅いのですが、そこはFlashアニメ。作者のFROGMAN氏は、話が決まれば作画は速いということです。
 もちろん現時点では、ストーリーは確定しています。今は快調にアニメ制作が進んでいるはずです。
 ところで、この作品は、全編Flashアニメで構成されているわけではありません。プラネタリウムですので、当然星も投影されます。また、宇宙のシーンは、サヒメルの新しいデジタル投影機を生かした全天周CGとして制作中です。
 そういったシーンと鷹の爪団をどう絡めるのか、というのが考えどころの一つでした。
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サヒメルの「プラネタリウム星空案内」今月のテーマは「夏至」 [博物館の仕事(天文)]

 サヒメルでは土曜日の午後3時から45分間の生番組「プラネタリウム星空案内」を投影しています。今月の担当は私で、テーマは6月らしく「夏至」です。
 数ある天文・宇宙の話題の中で地味なテーマではあるのですが、このような天球上の天体の動きに関する事柄を扱うことこそ、プラネタリウムの本領なのです。
 とはいえ、今月の前半2回は難しく話してしまったので、明日と25日の後半2回は、プラネタリウムのデジタル機能を生かしつつ、普段は意識していない夏至のすごさが伝わるようにお見せしたいと思います。
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皆既月食、見られず [博物館の仕事(天文)]

 今朝の皆既月食に備えて、サヒメルで待機していましたが、曇り空で見られませんでした。
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「秘密結社 鷹の爪」のプラネタリウム番組制作中! [博物館の仕事(天文)]

 ただいま、サヒメルのプラネタリウム新番組「秘密結社 鷹の爪 THE PLANETARIUM(サブタイトル未公表)」を制作中です。テーマは、多くの人が興味を持つブラックホールです。
 ちょうど1か月後、7月15日(金)の公開に向け、もう少しでストーリーが確定するというところまで詰めています。
 どうぞ、お楽しみにしてください。
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サヒメルでHAYABUSA上映 [博物館の仕事(天文)]

 以前にご要望のコメントもありましたが、いよいよサヒメルでも全天周映像「HAYABUSA~Back to the Earth」を上映します。

 詳しくはこちら。
タグ:はやぶさ
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サヒメル七夕まつり [博物館の仕事(天文)]

 今日はサヒメルの「七夕まつり」でした。昼は、笹飾りに短冊を掛け、プラネタリウムでは子ども向け七夕投影会。夜は織姫・彦星や天の川の観察会。20時台は曇っていたので、プラネタリウムでの観察になりましたが、21時からはよく晴れました。昼夜ともスタッフは浴衣でお出迎え。そんな涼やかな一日でした。
 お客さまも、浴衣で来れば入館料が無料になったのですよ。昼間の大人の入館料はこの時期700円ですから、すごく得なんです。まだこのイベントがあまり知られていなかったので、浴衣の来館者はちらほらというところでしたが、たぶん来年もすると思いますので、次はぜひ得をしてください。
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新しいプラネタリウム [博物館の仕事(天文)]

新しいプラネタリウムの天の川 新しくなったサヒメルのプラネタリウムについて書いておきましょう。
 今回の更新では、すべての機械が入れ替わったわけではありません。プラネタリウムの本体といえる恒星投影機は、従来のものが改修されています。星を映し出すための原板が交換され、星像がきれいになりました。星の数はこれまでの15,000から365,000に増えています。特に天の川は一つ一つの星まで投影されているのですが、肉眼では雲のような自然の天の川に近く、双眼鏡を使うと細かく星が見えるようになっています。プラネタリウムの制御・操作用のコンピュータは一新されました。
 逆に、入れ替わったものといえば、従来のビデオ投影機やスライド投影機に代わり、全天周デジタル投影機が導入されました。たった1台の機械で、プラネタリウムのドーム全面に映像を映し出すことができます。また、さらにこれは、デジタルプラネタリウムの機能を備えていて、100万年後の星空とか、地球を飛び出して宇宙空間を移動する表現なども正確に描き出すことが可能になっています。
 3月27日にリニューアルして以来、まったくトラブルがないわけではないですが、おおむね快調に動いています。デジタルプラネタリウムならではの宇宙旅行体験ができる番組「スペースアドベンチャー~ユウトの銀河系探検」は好評ですし、生解説でもデジタル機能を生かして投影しています。
 この夏休みからは、新番組「星にとどけ~さんべの森四千年の物語」も加わり、一日に3種類のプラネタリウムが見られるようになりました。

 さらに、詳しく知りたい方、もしくはマニアの方は、以下をご覧ください。

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メガスター特別投影実施報告 [博物館の仕事(天文)]

 たいへん遅くなりましたが、前々回の記事に書いていたメガスター特別投影の報告をしましょう。
 大平さんには風邪をひいているところを無理をして、初日のトークショーをやっていただき、また私たちサヒメルのスタッフにいろいろとお気遣いいただき、非常にありがたく思いました。
 数字でいいますと、9月19日(土)から27日(日)までの休館日を除いた8日間に、55回の投影を行い、観覧者数が9,247人でした。1回の平均は168人で、プラネタリウムの座席が177席(当時)プラス補助イスですから、毎回ほぼ満員だったといえます。マスコミからの取り上げもあり、民放のローカルニュースでの特集と、地元ケーブルテレビでの放送、それに新聞2紙に載りました。
 以上のように、イベントとしては大成功でした。解説陣も気合いを入れて臨みましたので、それぞれよい投影ができたと思います。私はというと、投影終了時に拍手をもらえた回ともらえなかった回が半々ぐらいでしたので、拍手がよい投影の基準とも限りませんが、私なりに上出来かなと感じました。
 一番よかったことは、メガスターを通じて、「サヒメルのプラネタリウム」を多くの方に見てもらえたことです。お客様にはメガスターの星の美しさが印象づけられたと思いますが、サヒメルスタッフの解説のよさも、潜在的だとしてもきちんと伝わったと確信しています。
 プラネタリウムの機械が違っても、同じ姿勢で投影していますので、またぜひ「サヒメルのプラネタリウム」を見に来てください。
 
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「メガスター特別投影」最終日です! [博物館の仕事(天文)]

家族連れ「星がきれい」 : 島根 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
三瓶自然館サヒメル
 大田市三瓶町の県立三瓶自然館サヒメルでは、410万個もの星を映し出せる全国有数の投影機「メガスター」の上映会に多くの家族連れらが詰めかけた。
 メガスターは一般的なプラネタリウムの数百倍の表現力を持つ。同館ビジュアルドームのプラネタリウム(直径約20メートル)で投影できる星数(約1万5000個)の約270倍に当たる。肉眼では見えない暗い星や天の川を構成する星々も再現しており、星空の奥行きも堪能できる。
 19日からの上映会(約20分)では約200の座席が毎回満席の盛況ぶり。このため、入場整理券を発行し、20~22日は1日5回の上映予定を7回に増やし、23日はさらに増やして9回に。
 妻と子ども2人で訪れた出雲市大津町、会社員日野崇さん(33)は「夜空が近くに感じられて、想像以上に迫力があり、きれいだった」と話していた。
 上映会は27日まで(24日は休館)。入館料は大人700円、小中高校生200円。問い合わせは同館(0854・86・0500)へ。
(2009年9月24日 読売新聞)

 なかなかまともにこのブログを更新する余裕がありませんが、サヒメルの「メガスター特別投影」は上のような盛況ぶりです。
 19日には体調の悪い中「トークショー&ライブ解説」をしていただいた大平さんも、ようやく回復されたようです(メガスター製作日誌 http://www.megastar.jp/msnt/mega_star/megastatus/megastatus.html9月25日参照)。
 以上簡単な報告でした。終わったら、また少していねいに報告しようと思います。
 残りあと一日です!
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