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見られなかった「三瓶廻り」カノープス [博物館の仕事(天文)]

カノープス写らず 冬、南の空低く、わずかの間にしか見えない星カノープス。島根県出雲市大社町の日御碕(ひのみさき)からは、三瓶山のすぐ上を回るように見えることから、「三瓶廻り」と呼ばれてきました。
 何度か日御碕に「三瓶廻り」の写真を撮りにいったのですが、この冬はとうとう捉えられませんでした。カノープスが「写らなかった」写真を載せておきます。空の低いところが霞んでいて、カノープスどころか三瓶山も確認できません。写ればもちろん館のウェブサイトに載せたのでしょうが、成功の写真までには、こういうたくさんの失敗作があるということです。(3月10日撮影)
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コメント 4

放浪爺

2010年1月28日に日御碕に探しにいきました。灯台より5キロ位手前 に展望台がありまして、そのそばから双眼鏡で探してやっとみつけました。肉眼では見えませんでした。3センチの双眼鏡でやっとみつました。何枚か写真を撮りましたが、一時間後くらいには山頂の向こうに消えてゆきました。おたくの写真の、ちょうど明るい街灯のようなものが見える所付近が三瓶があるところで三瓶の西側の山頂に消えていきました。一畑電鉄の「いのなだ」駅付近から南の方向にも見えますよ。
by 放浪爺 (2010-02-01 15:00) 

MickyT

放浪爺さん、コメントありがとうございます。
展望台、わかります。そこは三瓶山の真北よりも少し東なので、確かにそのように見えますね。
この写真の撮影場所は、それよりも西、ドライブインの下あたりです。なるべく三瓶山の直上で南中するカノープスを捉えたかったので、そこを選びました。「街灯のようなもの」は「キララ多岐」で、これが明るすぎるのは難点ではあります。
この記事を書いた前年の冬は、フィルムで撮影できました。記事の年はデジタルカメラで撮影しようと思ったのですが、天候に恵まれませんでした。その後、しばらく行っていなかったのですが、また、次の冬にでも久しぶりに撮りに行こうかと思います。
聞いたところでは、もっと南の稲佐の浜でも見えるし、大気による浮き上がりのおかげでかなり広範囲で「三瓶廻り」が見られるようですね。
宍道湖沿いの伊野灘ですか。情報ありがとうございます。さすがにそこでは「三瓶廻り」にはならないですよね!?
by MickyT (2010-08-05 00:19) 

MickyT

おそらくこの記事についてのご質問を、電話でいただきました。
「三瓶廻り」という言い方が何に載っているのかというご質問です。
そのときは思い出せなかったのですが、野尻抱影「日本星名辞典」に伝聞として「三瓶廻り」の呼び名が載っています。
ほかに、山陰あたりでは「山まわり」や「端星(へたぼし)」という言い方が、その本によればあるようです。
2007年にフィルムで撮影した写真を載せておきます。下のリンクをクリックして見てください。うっすらと見える三瓶山の上をカノープスが「廻って」います。

http://www006.upp.so-net.ne.jp/kanzo/box/sanbemawari01.jpg
by MickyT (2012-03-20 06:22) 

放浪爺

お久しぶりで~す。
先日はサヒメルに大変失礼なメ~ルを送ってしまいました。
よくよく考えてみれば地上からカノープスが三瓶さんの周りをまわって見えるわけないですわ!漁師の間で言われてたということは、舟から眺めていたということでは・・・?いくら日御碕のほうをさがしても見つからない。いなさの浜から西え舟で出れば三瓶の周りを回るように見えますが・・・。自分が撮った写真は三瓶さんの一番高いところに隠れます。
その写真もありますが・・・、いつか写真をサヒメルに持っていこうと思ってます。
by 放浪爺 (2012-05-06 21:04) 

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